東京ミッドタウンのデザインハブ内で開催されている「グッドデザイン賞ファイナリスト展2018」の展示会場構成を担当したプロジェクトです。

“個別性と共時性”
今回出展されるファイナリストたちのプロダクト、建築、サービスはそれぞれ全く違う領域、文脈のものであるが、同時にそこに通底する時代感覚、未来への展望には共通するものがあるはずである。しかしながらこれらの個別性と共時性についてそれぞれ訴えたところで意味はなく、それらは同時に存在する。会場構成に関しては6つのファイナリストそれぞれに対応する正方形平面の箱が等間隔に並ぶところから始まっている。文字通り個別のプロジェクトが並置されることになるのだが、それぞれの箱には穴が穿かれ、切り取られた部分は外に向かって発散される。そこにはそれぞれの製作者の言葉が断片的に記述されることになる。箱の中から眺めるとその箱に属する言葉が奥行きを持って知覚されることになるが、一歩箱の外に出ると言葉だけが抽象化され、宙吊りになる。箱と箱、箱と壁の間の廊下のような空間に散りばめられた言葉たちは本来の持ち主のもとを離れ、共時的な意味を持つ一連の要素となり地と図は反転させられる。また、穿かれた穴は時に思わぬ連続性をもたらし、いくつかの壁を貫通する視線をもたらすことで各プロジェクト同士の思わぬ関係性に気づかされる余地を生み出している。これからの時代の良いデザインとは何か、美しいデザインとは何かということを未来に照射する自分なりの起点を見出してもらえることを願っている。

Date: 2019 3 April – 8 MAY
Site: Tokyo Mid Town Design Hub
Category: ART EXHIBITION
Area: 411.09㎡

Design: Mitsuyoshi Miyazaki, Taiga Koizumi